お金持ちになる100冊その4〜5「まずはアパート一棟、買いなさい!」「買えました!」
異例のベストセラー
元々サラリーマンから不動産投資を開始し、4年で7棟72室・家賃収入年間5,000万円を実現し、今は米国に移住して米国でも不動産を扱っているという石原 博光さんの著書。なんと、新旧22刷まで増刷されたベストセラーだとか、ここまで支持されるのは内容が優れている現れでしょう。不動産本は一部出版社で簡単に自費出版できるので、不動産屋の社長やコンサルなどが宣伝目的で作る内容の薄い本が結構ある中、素晴らしい!
初心者に丁寧でわかりやすい
「利回りとは何か?」「株やFXとの違い」などが図入りで丁寧に説明されていてわかりやすい。
- 融資でレバレッジできる
- 会社(株)のように倒産して0円になる心配がない
- リフォームや客付け(仲介不動産への宣伝)
など、自己努力で収益を改善できる点がメリットとして解説されています。
狙い目の物件が具体的
石原さんの本ではご自身で成功したモデルがかなり詳細に解説されています。具体的には、
- 地方のアパート
- 都内なら築古アパート
です。区分所有(マンションの一室など)は成長の速度が遅いとして推奨されてません。
その他ゴール設定の重要性(月収いくら欲しいかによって、狙う物件価格と利回りが逆算できる)や金融機関の特徴や融資の引き方が解説されていて、参考になります。
マイホームは後回し。ただしどうしても戸建てが欲しければヤドカリ投資
住宅ローンは投資案件の融資にマイナスなので、基本的にはマイホームは後回しでいいというのが石原さんの主張です。ただ、小さい子供がいる(我が家もそうです)などの理由でどうしても戸建てが欲しい場合、「ヤドカリ作戦」が石原さんのお勧め。
都心では難しいですが、地方で数百万円程度の物件を買って、自分で住みながらリフォームをして、次にもまた同じような物件を買って、引っ越しをしたらリフォーム済みの物件は賃貸に回す……これを繰り返していく作戦です。
これは自宅も欲しいと思いつつ、投資物件も探している今の自分に合うかも知れません。数年ごとに一物件で戸建ての賃料しか入らないのでスローペースですが、実需をかねてなのでリスクは低いですね。
仮に売値500万円で家賃が年間80万円ほどの戸建を2年に1軒のペースで増やしていけば、10年後には年間家賃収入400万円、実物資産2500万円ということになります。
基本的には築古または地方でのアパート投資を勧める内容ですが、色々なやり方があるのだなと気付かされます。
その他、物件の探し方やリフォーム可能なボロの見極め方まで網羅されており、実用的かつわかりやすくてお勧めの本です。
まずはアパート一棟、買いなさい!新版 資金300万円から家賃年収1000万円を生み出す極 [ 石原博光 ]
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