40過ぎで不動産未経験のワタクシが宅建で合格点を取った方法
12月1日のオンラインでの合格発表、そして2、3日後に合格証書が無事郵送郵送され、2021年の宅建試験に無事合格いたしました。昨年はコロナ禍の12月試験にて1点差で涙を吞み、一年越しでのリベンジとなりました。
タイトルにもある通り、ワタクシは長らくIT企業に勤務し不動産業は仕事としてはまったく未経験で、投資物件も欲しい欲しいと思いつついまだゼロです。
去年の12月試験は嫌がらせかのように正月も押し迫る12月27日。個人的にも12月は当時2歳のムスメの誕生日でもあり、クリスマスもある中で試験(コロナの禍でもあり、感染者が増えきたタイミングだったのでお祭り気分ではなかったですが)。仕事も多忙で直前の追い込みに時間をかけることもできませんでした。そして結果は多くの予備校が合格予想点38点を出す中で惨敗の35点。正月はどよーんとした気分で過ごしました笑
昨年の敗因を自己分析した結果はまず、
- 勉強時間不足 ▶︎一般に最低3周と言われている過去問集を1周半しかできなかった
- 体力不足 ▶︎ 特に直前期息切れしてしまい疲れもあり追い込みが足りなかった
- 本番対策不足 ▶︎ 本来、知識としては知っていた問題について引っ掛けに掛かったり、問題読み間違い・早とちりで2問落としていた
の3点だったためこちらの克服を意識して勉強計画を策定しました。
①勉強時間
今年も使用したのは『らくらく宅建塾』と『過去問宅建塾』シリーズ。去年落ちたのだから、今年は変えよう、という考え方もできたと思うのですが使いつづけた理由としては、昨年の12月試験を『らくらく宅建塾』と『過去問宅建塾』を見ながら解き直して、実際に合格できたかを問題いて検証したからです。その結果、相続や賠償責任などの民法の一部を除き、『らくらく宅建塾』『過去問宅建塾』をマスターすればほぼ合格点が取れることが確信できました。
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勉強時間は一月毎日30分で開始。6月から1日1時間に増やして8月以降は2時間。朝5時に起きて家族で朝食を取る7時まで勉強、あとは通勤電車の中でひたすら過去問アプリの一問一答を問いた。(これは奥さんが朝ごはんの準備や子供支度をしてくれたから実現したことで、子育てと並行して宅建を勉強してるママさんは本当に尊敬します)
過去問宅建塾は「①権利関係」「②宅建業法」「③法令その他」で計3冊を5周回し、最後の方は毎回全問正解に近い正答率になりました。また各問題集の収録問題数は、
①権利関係 217問
②宅建業法 234問
③法令その他 226問
となっており(2021年版)、合計で677問。しかも過去の本試験で重要だった問題が厳選されています。そのため、年度別過去問を一切やらないという決断をしました。年度別をやらないことで分野ごとの深堀りができたことと、模試をやる時間ができたので、この決断は結果的にワタクシの勉強スタイルに合っていたのだと思います。
なおこのプランの策定にはパパリン宅建士さんのブログを大いに参考にさせていただきました。
宅建学習者の定説では、年度別問題集を最低5年、できれば10年別やるべし、でしたので分野別問題集と一問一答をしっかりやれば年度別問題集は不要!というパパリンさんの視点は新鮮でした。また、年度別問題集には長い宅建の歴史の中で、その年1回だけ出題されたような、いわゆる難問奇問も含まれるため、個人的にも疑問を感じていたところでした。
自宅での朝勉の他に通勤中にはアプリを延々と解きました。こちらは主に一問一答に利用し、全問正解になるまで3周した後は本番までは苦手分野や朝勉の過去問宅建塾でで間違えた項目について、ランダム出題で繰り返し解きました。
(下のアプリです。起動時に少し広告が出るだけで完全無料)
結果的に今年は415時間勉強しました。去年落ちた時は227時間なので、合計すると643時間です。まあまあ長いです。Twitterやブログには短時間の勉強で合格した武勇伝が溢れていますが、気にするのは止めましょう!(特にブログなどの最後に高額教材へのリンクがあったら要注意)
②体力づくり
体力作りについて、朝は朝勉、夜は仕事で遅かったり、早く帰れた日はお風呂など子供の世話があるので運動は諦め、多めに歩いたり、なるべく階段を使うなど普段の生活で体力をつけることを心がけました。1日8,000歩歩くのを目標にスマートウォッチを使い見える化。またウォーキングだけだと上半身の鍛え方が足りと思い、在宅勤務の日は隙間時間にYouTubeを見ながら部屋でダンベル体操を実施。コロナ太りから結果的に痩せてよかったです。
③本番対策
まず、本番と同じ2時間でがっつり解く経験が足りなかったと思い、LECの模試
- 実力診断模試
- 0円模試
- 宅建士模試
は、すべて会場受験で実施しました。また、LECの市販模試も家ではやらず、ある程度雑音や他の人がいるざわざわ雰囲気に慣れるため、わざわざ駅前の有料コワーキングスペースでやりました。時間も基本は本番と同じ日曜の1時から3時に解くようにして、体にリズムを覚えさせるよう努めました。ちなみに腕時計、シャープペンも本番と同じものを利用。
こうした本番に近い勉強の結果、自分は知識があっても一問一問を解くのが遅いという課題に気づき導入したのが勉強タイマー。宅建の試験時間は2時間で問題数は50問なので、1問あたり2分ちょっとで解く必要があります。そこで、見直しの時間が取れるように業法・法令は1問1分、考える時間がかかる権利は1問1分半で解くようにして勉強タイマーをセットして勉強するようにした。慣れてくると格段に解くスピードが上がり、模試も2時間以内で終わり、40点を超えるようになってきました。
ちなみに勉強タイマーはキッチンタイマーの使い回しなどではなく、専用のやつがオススメです。なぜなら勉強専用のタイプは自習室などでの利用を想定して音が出ない光だけで知らせるサイレントモードあるのと、時間のセットや解き終わったときに押すアラーム解除のボタンが大きく押しやすいからです。
自分はセイコーのを購入しましたが、腕時計があれば置き時計部分は不要なので、ドリテックのボタンが大きいタイプの方が良かったかなと思ってます。
こんな必死のパッチで勉強し、なんとか合格点を取ることができました。
なお、詳しい教材や直前対策については、先程も紹介したパパリン宅建士さんのブログが詳しいので、そちらをオススメします。
いま振り返ってみると「らくらく宅建塾」で、ワタクシは無事合格できましたが、正直近年の改正民法の難化傾向などにまったく追いつけてないので、LECやTACなど最新トレンドの反映が早い大手予備校のテキストを使ったり、宅建みやざき塾など信頼できるYouTubeの講座で権利関係だけでも補完した方がいいかと思います。